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2018-06-19
梅雨に入り、湿度の高い日が続いていますね。
そもそも湿気とは、物や空気中に含まれている水分です。
湿気が多いと、空気がジメジメして肌がベタついたり、
食物にはカビが生え、腐ってしまいます。
また、室内にも湿気のせいでカビが生えたり、ダニなどの害虫が多く発生し、
健康にも問題が生じてきます。
印刷会社もこの時期、
湿気の影響を多いに受けます。
印刷用の紙が湿気の水分を含み、
紙がうねうねと波打ちます。
波打っている紙を印刷機に通すと
紙にシワが入ったり、カラー印刷の場合ですと
見当不良というトラブルが生じます。
これは、絵柄や文字にズレが生じ、ダブッて見える現象です。
それは紙目に関係があります。
(紙目に関しては、こちらのブログをご覧ください)
↓
紙目とは紙の繊維の流れの方向の事で、
紙の繊維は水と結合しやすい性質を持っています。
紙が水分を多く吸収すると紙目に沿って伸び、
紙が波打った状態になります。
逆に乾燥すると水分を放出して縮むので、
紙がカールした状態になってしまいます。
みなさまも、梅雨時期や乾燥する寒い時期に
資料や請求書などをプリンター出力する際に
プリンターやコピー機の給紙や排紙部分で
紙が頻繁に詰まってしまう経験はありませんか?
それは、湿度の影響を受けた紙が伸縮した事が原因の
トラブルかもしれません。
製紙工場から紙を出荷する際は、紙が湿気を含まないように
キッチリ包装された状態で印刷会社に入荷されてきます。
そして、印刷工場内では紙が最も良いコンディションを保つ為に
湿度を50~60%に保持します。
使用する際は、包装から必要枚数分のみ抜き取り、
未使用分は、再度包装し、湿気や空気に触れないように保管します。
湿度は低すぎても静電気が発生し、
高すぎても、印刷されたインキの乾燥が遅くなるなどの
トラブルにつながります。
湿度50~60%が紙にとって、最も快適な状態なのです。
この湿度50~60%の環境は、私たち人間にとっても理想的な状態であり、
「快適」と感じる環境です。
プリンターに、紙がうまく通らない等のトラブルにお悩みの方は、
使用する枚数分だけを包装から抜き、使用しない紙は
湿気や空気に触れないように、包装しなおして保存してください。
そして、室内の湿度を50~60%にしてみてください。
これで、紙詰まりのお悩みとはオサラバです!!(^^)
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