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2017-03-30
「バリアフリー」とともに、最近よく耳にする
「ユニバーサルデザイン」。
言葉が違うから意味も違うんだろうけど、
具体的な違いって何だろう?って
思いませんか?
「バリアフリー」とは、
お年寄りや障がいのある方たちが
快適に生活できるように、後から
バリアを除去する事です。
これに対し、
「ユニバーサルデザイン」は、
国籍や性別、年齢、そして障がいが
あるかないかなどに関係なく、
はじめから、すべての人が
できるだけ使いやすいものを
広める事です。
例えば、
もともと階段しかなかった玄関に、
スロープを設置する。
もともとあった
床の段差を解消する、
といった場合は
「バリアフリー」と言えます。
玄関から屋内の床まで、
段差のないデザインで
最初から設計する場合は
「ユニバーサルデザイン」と言えます。
つまり、
バリアフリーは特定の人の専用品であり、
さまざまな人が使いやすい状態やモノが
ユニバーサルデザインです。
ところが、「バリアフリー」の考え方で
作ったモノが「ユニバーサルデザイン」になった
例もあります。
皆さん、よくご存知の『ライター』です。
昔はタバコにマッチで火をつけていましたが、
第一次世界大戦後、負傷し、障がい者の増えたドイツで
火をつけるのに両手が必要なマッチに代わり、
片腕を失った方向けの専用品として
開発された福祉機器がライターです。
昔は「ワンハンドライター」とも呼ばれていました。
この、片手でも火がつけられるライターが
障がい者だけでなく、多くの人にとって
とても便利だったため、広く一般に使われる
ようになりました。
つまりバリアフリーを目指して作った商品が、
ユニバーサルデザインになったのです。
このように、バリアフリーなのか
ユニバーサルデザインなのか
決めるのは、作ったときではなく、
多くの人が実際に使用し、その後の
結果として多くの人が使いやすいかどうか、
で決まるのです。
2020年の東京五輪に向け、交通機関や
共用施設の「ユニバーサルデザイン化」する
検討会も開かれています。
今後、「ユニバーサルデザイン」と
「バリアフリー」はますます耳にする機会が
増えてくると思います。
二つの考えは、似て非なるものですが、
どちらも住みよい社会を作っていくために必要であり、
共通している事は
「心のやさしさと思いやり」の精神です。
身の回りで、「これはユニバーサルデザインかな?」
と探してみてはいかがでしょうか?
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